「宇宙戦艦ヤマト2199 第六章」感想・・・のようなもの その3 [アニメーション]
※いつものことですが、ネタバレ全開で書いてます。
円盤待ちやネット配信待ち、TV組の方はご遠慮下さい。
「その1」「その2」を読み返してみたんだが、ホントまとまりないね。
途中で話題があちこちへ脱線するのもしょっちゅうだし
その時々に思いついたことや思い出したことを後先考えずに書いてて。
真面目な感想を期待して見に来た人が、怒り出さないか心配。
でもまあ、これが私のスタイルということでご容赦下さい。
それではキャラ別編です。今回は地球側・ガミラス側あわせて載せる。
実はその1・2でたくさん書いてしまったので、
あまり書くことが残ってなかったりするんだ・・・
■沖田&古代
2199では、地球側・ガミラス側で何人かのキャラが対比して置かれていると思う。
山本に対してメルダ、沖田に対してはドメルだろう。
2199の七色星団会戦では、旧作よりも「沖田vsドメル」を前面に出してきて、
「対決」を強調する演出だった。
その内容は本編の通りだが、ドメルが退場した今、沖田の退場も近いような気がする。
(別に死ぬという意味じゃなく、病状が悪化して指揮を執れなくなるって意味)
そしてそれに代わる、新たな対比が「古代vsデスラー」だろう。
第七章はこの二人の対決がメインになるはず。
(っていうか、ここで目立たなかったらもう後がありませんよ戦術長どの。)
古代君は今回、自分のいる場所ではものすごくよく働いてる。
命がけで戦うシーンもたくさんあるんだけど、
実は大勢に影響ない部分がほとんどだったりと、ちと主役としての働きは物足りない。
やたら「ユキ~!」って連呼してたけど、本人は聞いてないし。
南部の立案した雪の救出案を否定する(せざるを得ないのは分かるけど)。
内に秘めた苦悩は誰しも理解できるけど、
それでもなお、主人公なら雪を救う大活躍を期待したいところだが・・・
第七章では、見事に雪を奪還し、本人に面と向かって名前を呼んであげてほしいね。
■森雪
さらいに来た相手の前にわざわざ姿を見せて、
しっかり「敵の手に落ちる」という、ヒロインの王道を驀進中の我らが船務長どの。
前にも書いたけど、今作の雪はとにかく「たくましくて格好いい」。
とっさの機転でノラン君を救ったりと、ハッタリかませる度胸も充分。
フラーケンとハイニも驚いてたけど、
この雪さんなら、荒くれどもを引き連れた海賊の頭目だって務まりそうだね。
「のちのクイーン・エメラルダスである」って言われても信じてしまいそう。
デスラー総統の顔面に、船務長渾身の膝蹴りが炸裂するシーン、
なんてのも見たかったけど(本気か?)、あのお姫様ドレスじゃ無理かな。
あ、エルボーならできそう(←いい加減、格闘技から離れなさい)
ディスクの特典映像かなんかで出ませんかね?
しかし、雪が敵に囚われの身となる、ていうのは
劇場版第三作「ヤマトよ永遠に」のパターンだね。
ホントに出し惜しみしないね出渕監督。意地でも続編なんか作らないぞー、ってこと?
でも今作の雪だったら、自力で脱出できそうな気もする。
立ちはだかるガミロイドどもをばったばったとなぎ倒し、
デバッケあたりをかっぱらって自慢の(?)パイロット技量を披露して、
単身バレラスから逃げ出してくる船務長の姿を想像するのは難しくない。
でも、それじゃあ古代君の立つ瀬がないなあ・・・
■島
今回の島君はちょっと出番少ない?
七色星団の操艦でくたびれてしまったかな。
新見さんの独房の前で話をしたのが印象に残るくらいかな。
■真田&新見
削岩弾処理は、旧作では真田さんの役目だったけど、今作では新見さんに一任する。
キャラを増やすとこういう展開もできるんだね。
すっかり干物女と化していたかと思えば、次のシーンでは颯爽と削岩弾の解析中。
新見さんはやっぱ真田さんの下で働いているときがいちばん輝いているね。
実は、ドリルミサイルの処理に絡んで新見さんは戦死しちゃうんじゃないかって
密かに思っていたんだけど、無事に生還。
いや、生き残ってくれて嬉しいんだけどね・・・後の展開を考えるとね・・・
あのコントロール衛星での不死身ぶりがあったから、
真田さんが第三艦橋で修理しているのを見て、
今回は第三艦橋は失われないって確信できたね。
真田さんが艦内放送をするのを初めて聞いた気がするけど、
2199の艦内放送のマイクは、最初は必ずハウリングする仕様のようです。
■南部&相原&太田
第一艦橋サブキャラ三人衆だが、今回は南部君の株がずいぶん上がったような気が。
削岩弾の狙撃もそうだけど、「森船務長奪還作戦」を否定されてキレるシーンとか
ホントに、雪に対して一途なんだねー。そこは感心したよ。
相原は、ドメルの通信を取り次いだくらいしか目立つところはなかったね。
この三人、結局主役回はないまま最終回までいってしまいそうだ。
■榎本&猫コス
甲板長は、今回は第三艦橋詰め。波動防壁修理シーンで登場。
あとで気がついたけど、七色星団で散った大工原の旦那の
コクピットに飾ってあった写真の彼女、
あの猫のコスプレしてたのは榎本さんの部下だったんだね。
「宮澤ちづる」さんだったっけ?
(「ちづる」っていうと「超電子ロボ コン・バトラーV」が
まず頭に浮かんでしまう私は、やっぱりオッサンなんだろなー。
「千鶴」って漢字にすると「蒼穹のファフナー」の熟女になっちゃうんだけど。)
赤道祭の仮装(通路をグループで藪に向かって走ってくるシーンがあったね)も
しっかり使ってくるんだからホント無駄がない。
■山本&篠原
カタパルト管制室?でいい雰囲気だった二人。
七色星団では、篠原は艦内に残ったけど、山本のピンチに負傷を押して出撃し、
彼女を庇って死んでしまうんじゃないかって心配してたんだが、
何とか生き残ってくれた。篠原くん、アキラちゃんを頼むぞー。
■原田&加藤
前々から感じていたが、ほんとにバカップルになってしまったねこの二人。
食堂ではすっかり加藤が三枚目キャラに。
玲の「サブちゃん」はこれからひそかに航空隊内で流行りそう。
七色星団で壊滅してしまうんじゃないかって心配してた航空隊も
半数以上が生き残ってくれた。
何となく、もう一幕活躍の舞台がありそうな気がしてきた。
ガミラス本星か、帰路か分からんけど。
■岬&星名
憑依状態から脱出した百合亜なんだが、
そのとたんに星名クンといい仲になってしまうとは。
二人が語ってるシーン、けが人がいっぱいいたけど、
みんな気がつかないふりをしてたんだろなー。
この二人は(何となくだけど)もうメインの出番は終わった気がする。
■藪
おそらく自分の意思でレプタポーダに残った藪。
帰っても営倉だし、罪も重ねてしまったから、
生還できたとしても軍事法廷での判決は重そう。
それも考えて残留したんだろうけど、
けっこう新天地での生活になじんでそうにも見える。
案外、可愛い嫁さんを見つけて幸せになったりして。
■伊東
最後の最後で、ヤマトの心配をしてくれたり、地球の将来を案じていたり、
彼は彼なりの正義を貫いたんだな、と感じさせてくれた伊東。
もうちょっと尺があればもう少し違う描かれ方をしたかなとも思うんだが・・・。
彼の最後には、それなりに感動したし、
ヤマトの乗組員に、根っからの悪人はいなかったと思えて安心したシーンでもあった。
■西条さんとか新女性キャラ
西条さん、七色星団では出ずっぱり。
第三艦橋での宮澤さんに加え、真田さんの交代要員の桐生さんといい、
新キャラもけっこう目立った第六章。
桐生さんは第22話の食堂のシーンでもちょいと顔見せしてたね。
しかしみんな美人揃いなのは、やっぱイズモ計画の名残のせいですかね?
■アナライザー
アナライザーも今回は削岩弾逆転に大活躍。
旧作とは違って、真面目さが強調されるてるけど、やっぱ頼りになる存在だね。
もうちょっとくだけたシーンが見たかったけど、
残りの話数を考えると、この路線で最後まで行くんだろうなー。
■デスラー
本編のところでも書いたけど、今作のデスラーは、底知れぬところがある。
彼の目的というか、何がやりたいのかが、
今ひとつ分からないせいもあるとは思うんだけど
そういう意味では、第七章で明らかになる彼の本心に興味津々である。
雪との関わりがどうなるのかも気になるし、スターシャとの関係も気になるし、
古代とも対決するシーンが欲しいなあと思うし。
第七章のデスラーは大忙しになりそう。
■ヒス
「くだらない飲み物」のシーンはあるのかな?
デスラーに戦闘中止を進言して××されちゃうシーンはあるのかな?
はっきり言って、この2つのシーンしか興味は無かったりする。
ヒスさんごめんね。
わけのわからん上司の下で苦労してるのは分かるんだけどさ・・・
■ドメル
本編のところでもう十分書いた気もするんだけど
ほんと「悲劇の名将」だったね。
七色星団に向かう彼の胸中を去来したモノはなんだったんだろう。
ヒスの「奥方も罪一等を減ぜられるであろう」という言葉も
あまり信じていなかったように見えるし。
最後に自爆するとき、脳裏に浮かんだ面影はエリーサと息子だったか・・・
あんな仕打ちを受けたら、
反体制側に寝返っても文句は言われないんじゃないか、って思うんだけど、
それでも最後まで忠義を貫いてしまうのがドメルなんだろうな。
■ドメル四天王
ハイデルン、バーガー、ゲットー、クライツェの四天王も七色星団に沈んだ。
ゲットーなんか、最後の台詞は「ドメル、万歳」だったし、
彼らのドメルに対する心酔ぶりがうかがえる。
沖田に対比されるのがドメルだったが、
沖田には後継者としての古代がいる。
それを考えたら、バーガーには生き残っていて欲しいなあ。
ハイデルンにも可愛がられてたみたいだし。
彼の乗った空母の爆発は確認されていないから、一縷の望みはあるし。
生き残れさえすれば、ドメル亡き後のガミラスの未来を背負う人材になれるかも。
(もっとも、それには二等ガミラス人への偏見を何とかしないとダメかも)
最終回あたりにディッツの幕僚とかで出てきたりしたら、感激してしまいそう。
■ディッツ
収監されていて、ゼーリックの陰謀が明らかになっても
釈放されていないところを見ると、
反体制派とつながっていたのは事実だったのか、
軍の重鎮としての彼が、デスラー&ギムレーには目の上のこぶで、
何とか理由をつけて排除したかったのか。
私は後者だったと思ってたんだけど、
第22話では案外すんなりと反体制派の神輿に乗ってしまったので、
水面下では反体制派を支援してたのかも知れないね。
だからメルダの出迎えは、渡りに船だったんだろう。
第七章ではもう一度出番があるだろう。
ヤマトとも、暫定的な停戦はしてくれたし、
地球との新たな関係を開いてくれるのかも知れない。
■メルダ
連絡将校としてヤマトにふたたび乗艦したメルダ。
パフェのシーンがほんと可愛いね。
赤いツヴァルケも手に入れたことだし、
これは第七章で、山本と翼を並べて戦うシーンがあるって期待していいよね?
もうこの二人が争うのは見たくないし、
地球とガミラスの新しい関係を予感させるためにも、
この二人が共闘するシーンが見たいなあ。
■タラン兄
第二バレラスを仕切っているらしいタラン兄。
デスラーと通信してるシーンで、
彼の横に並んでいるのは巨大な波動コア?に見えるんだけど・・・
今作の彼は、柱じゃなくてコアに押しつぶされる運命なんだね(えーっ)
死亡フラグがまた一本追加(おいおい)。
すごくいい人っぽく見えるので、できれば死んでほしくないんだけどなぁ。
■ギムレー
親衛隊ってそんなに強いのかね?
第15話見てる限りでは、抵抗する力の無い星をいたぶっているだけで
本当に強い相手と戦ったことなんか無いんじゃないのかな?
眠れる獅子か張り子の虎か。その答えも第七章で出る。
■セレステラ
雪とのお茶会でみせた屈託のない笑顔。
ああ、こんな表情も見せらるんだなあ、って思った。
不幸な生い立ちや、総統府での地位が無ければ、彼女も年相応の娘なんだな、って。
あんな笑顔を見せられると、彼女の運命が気になる。
おそらく生き残れないんじゃないか、とは思うんだけど、
彼女なりに納得した"生"を全うして欲しいなあ。
■フラーケン&ハイニ
ユリーシャ拉致という重要な役どころでの再登場。
ほんと監督に愛されてるねえ。
彼らは第七章ではどうなるんだろう。デスラーに着くか、ディッツに着くか。
どっちにしろ、しぶとく生き残りそう。
軍を脱走して、そのまま海賊になっても全く違和感のない連中だからねぇ。
■ゲール君
いつの間にか3000隻の大軍を率いる身分になってしまったゲール君。
ひょっとして大出世してる?
悪運の強さでは2199最強キャラと化してしまったね。
(減ってしまった7000隻は、全部バラン星の崩壊に巻き込まれたんじゃないよね。
損失は2000隻くらいで、半数の5000隻は本来の戦線に戻る途中なんじゃないかな)
「もういい、ゲール君、がんばってくれたまえ」
デスラーが、いかにも嫌そうに顔をしかめて言ってるのに、
その言葉に顔を赤らめるなんて、今時の女子高生でもようやらんぞ。
でも、あの総統にしかめっ面をさせるなんて、そういう意味でも2199最強キャラだね。
帰路のヤマトとどこかで交戦するんですかね。
でも、ドメルが3000隻率いてきたら絶望しか感じないけど、
ゲール君率いる3000隻が相手なら、
楽勝で突破できそうな気がするのは、私だけではないはずだ。
■ヒルデ
第七章のガミラス本星で再登場するシーンはあるとは思ったけど、
思いの外、お早い出番で。商品展開の都合だったりする?
デスラーは、言ったことはちゃんと実行してるようで
(というか、ヒス君がきちんと仕事してるってことかな)
無事に名誉ガミラス臣民に昇格し、セレステラの使用人に。
あとは無事に生き残ることだね。
最終回でお母さんと一緒にザルツに帰れるといいね。
■ノラン
ドメルが閲兵するシーンで真っ先に歌い出したのはノラン君。
CVは柿原徹也さん。よく知らないんだけど若手では人気のある声優さんみたい。
ネットで「下手な歌だ」って感想があったんだけど、
いちおう歌手もやってるみたいだよ、この人。
現在、「ヤマトよ永遠に」のアルフォン少尉コースをまっしぐらのノラン君。
日本全国、一千万人のヤマトファンが、
君が雪に膝枕されながら、息を引き取るシーンを期待しているぞ!(えー)
まあ、最善のルートは、
デスラーとヤマトの戦闘に巻き込まれて大混乱するバレラスから
ヒルデちゃんを保護して脱出し、一緒にザルツに帰る、ってとこだが、無理だろな・・・
■最後に
ホントに今回は筆(キーボード)の進みが遅かった。
今までは、書いてると、どんどんテンションが上がってきて、
けっこう大量の文章を一気に書いてしまうことが多かったんだけど、
今回は二行書いては休み、三行書いては考え込んでしまう。
第六章がつまらなかったわけではない。
七色星団は燃えたし、後半2話も作画の乱れをのぞけば充分に面白かった。
やはり、別れの時が近づいてるってのを
肌でひしひしと感じるようになってきたのが、いちばんの原因かな。
終わってしまったら、もうこんなに意気込んで
感想みたいなモノを書くこともなくなるんだなー、って・・・
(それでも、土日の手が空いた時間をずっとPCに向かってたら
かなりの分量が書けてしまったよ。我ながらスゴイと思ったりする。)
まあ、かみさんは
「これで終わるわけ無いじゃない。
こんなにお金を使ってくれる人たちを逃がすはずがないわよ~」
なんて言ってる。
確かにこれだけ売れれば続編の話も出てきそうだが、
それにまたこれほど没頭できるかは疑問だしね。
まあ、まだ起こってもいないことを考えても非生産的だ。
泣いても笑っても残り一章(4話)となってしまった2199。
ここまでヤマトにのめり込めるなんて、一年半前には想像もつかなかった。
2199を製作してくれた皆さんには本当に感謝してます。
映画もTV放送も、最後まで見届けます。
スタッフの皆さん、頑張って下さい。
わたしもヤマトを心の糧に、日々頑張っていきます。
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