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六月の夜と昼のあわいに [読書・ファンタジー]

最初に書いておきます。
この作品は私には荷が重かったようです。


六月の夜と昼のあわいに (朝日文庫)

六月の夜と昼のあわいに (朝日文庫)

  • 作者: 恩田陸
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2012/09/07
  • メディア: 文庫



評価:★★

文庫で20ページ弱の短い作品を10編収録した短編集なのだが
作りはかなり変わってる、というかある意味贅沢。

まず各短編の前に、文庫本の用紙と違って
ちょっと高級な感じの紙(ちょっと厚めの上質紙?)みたいなモノが
4ページ分あり、1ページめにタイトル、
見開きの2・3ページめに絵が一枚。
これは若手女性画家の作品とのことだ。
そして4ページめには杉本秀太郎という人の
詩や短歌や俳句が掲げられている。
この人は作者である恩田陸と個人的な知り合いで、
フランス文学者かつ文筆家でもあるらしい。

要するに絵と詩歌を "お題" にもらって、
そこから作者が物語をひねり出す、
そんな趣向の作品集らしい。

というわけで、成り立ちはすごく凝っているのだが
それに見合うだけ面白いかというと正直 "微妙"・・・だなあ。

上にも書いたが各作品とも20ページ弱という短さ。
とはいってもショートショートみたいに明確なオチがある訳ではない。
分類すればファンタジー(ちょっとSFよりなものもあるが)だろうが
長い作品の一部を切り取ったような、
あるいはダイジェストのような、
あるいは長編の予告編みたいな。

 前にも、こんな感じの短編集を読んだような気が。
 思えばあれもこの作者だったよなあ。

冒頭にある絵や詩歌と、どんなふうにつながるかもよく分からないし。
(まあその辺は作家さん独自の発想なんだろうから
 素人には窺い知れない部分かも知れないのだが・・・)

というわけで、読んでいてなんとも消化不良感が半端ない。

・・・ないのだけど、実はいずれも見事に完結している作品群で、
単に私のアタマのレベルがついて行けてないだけ、
っていう可能性もたぶんにあるのだよなぁ・・・


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mojo

makimakiさん、こんばんは。
nice! ありがとうございます。
by mojo (2014-10-19 20:08) 

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