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「宇宙戦艦ヤマト2199 第六章」感想・・・のようなもの その1 [アニメーション]

※いつものことですが、ネタバレ全開で書いてます。
 円盤待ちやネット配信待ち、TV組の方はご遠慮下さい。


今回はいままでになく取りかかりが遅かった。
今までは初日に見に行き、その日の夜からすこしずつ下書きをはじめて、
公開の終わる頃にはある程度は出来上がっていて、
最後に少し文章を追加して、さらに推敲をしてネットに上げる、
(あんなまとまりの無い文章でも、一応推敲はしてるんです)
というパターンが多かったんだけど、
何とこの文章を書き始めたのは公開終了の翌日、29日の朝。

何だろう・・・いつになくキーボードに向かう気力が湧いてこなかった。
もちろん第六章の内容に不満があったからではない。
(いや、全くないかと言えば嘘なんだが・・・)
七色星団の攻防戦が、あまりに密度が濃くて全貌の把握に時間がかかった、
というのもあるかなあ・・・
(今でもよく分かっていないかも知れない)
でもやっぱりいちばん大きな理由はこれだろうな。

終わりが近づいてきて、寂しいんだよ、私は。


嘆いていても仕方がない。ここまできたら最後までつきあうのみ。

それでは、恒例の「感想・・・のようなもの」、いってみよう。
例によって無駄に長い雑文です。ご用とお急ぎで無い方はどうぞ。


まず、本編4話を振り返る。
なるべく時系列順に書こうと思うんだけど、何せ出来事が多すぎて・・・
いちいちBDを見返して確認してはいないので
若干イベント順が前後しているところもあるかと思う。その辺はご勘弁を。


■第19話「彼らは来た」

冒頭はガミラス星にデスラーが帰還するところから。
司令塔で宇宙を見ながら
「この星にしがみついてなんになる・・・」
PVのときから聞いてる台詞だけど、今もって意味不明。
普通に考えれば、「ガミラスを捨ててイスカンダルに遷都する」
ってことなんだろうけど、その理由は何なんだろう。

ドメル、釈放。もともと濡れ衣だったんだから当然なんだけど。
でも奥さんはまだ収監されたまま。

総統府でヤマト迎撃の作戦会議。
バラン星の亜空間ゲート破壊によって、主力艦隊がガミラスに帰還するのは90日後。
もはや通常航行ではヤマトに追いつくことは不可能。首都星を防衛する艦隊も無い。

もっとも、ギムレーだけは意気軒昂。バレラス防衛は親衛隊に任せろと。
そしてドメルに下るヤマト迎撃命令。しかし、総統直々の「頼み事」までついてくるとは。

一方ヤマトでは、山本と篠原が星の海を眺めながら昔話に花が咲く。
君らいい雰囲気だね。玲ちゃんはもう古代を諦めたのかなあ。

艦長室では沖田とユリーシャ(百合亜)との対話。
「なぜ訪ねないのかな? どうしてコスモリバースを直接もってこなかったのか」
これ、旧作でもいろいろ言われた疑問だったよね。
結局スターシャの「幸せは自分の力でつかみ取れ」って言葉で
終わってしまったけど。

沖田は答える。
「我々は試されているのかも知れない。あなたたちに」

波動エネルギーを利用して波動砲を開発したことも含めて、
イスカンダルでスターシャの裁定が下るのか。

でも、何だか2199のイスカンダルって上から目線だよなー。
まあモノを恵んでくれるわけだから、多少なりともそうなるのは分からんでも無いが
じゃあ、あんたらはどんだけのもんなんだよ、って言いたくもなる。
そう考えれば、伊東君の主張にも一理あるし、
第22話でのセレステラの言い分にもけっこう同意できちゃうよね。
さて、2199のスターシャはどのように描かれるのでしょうか?

さらに沖田の言葉は続く。
「見届けていただきたい。ヤマトが、人類が救うに足る存在なのかどうかを」


これを書いているとき、全然関係ないんだけど、
石ノ森章太郎の「サイボーグ009・天使編」を思い出したよ。
「万物に生きる意志あり 生きる権利あり 死を選ぶ自由あり」


さて、バレラスではドメル艦隊が集結。宇宙港へ向かうドメルとハイデルン。
総統の勅命は、ユリーシャの身柄確保。「おかげで任務が一つ増えた」
ドメルさん、そんなのんきにしてる場合じゃ無いんです。

かき集めた空母群は旧型艦と試作艦。
搭乗するのは古参兵と少年兵ばかり。
(第18話でヤマトがバラン星の亜空間ゲートを破壊したせいです)
しかも護衛艦はゼロ。
(第15話でもあったけど、親衛隊と国軍の確執のせいです)

でも、考えてみれば、ヤマトだって試作艦みたいなモノだし
乗組員もごく一部のベテランと大多数の新兵だし
もちろん護衛艦なんて無い単艦突撃のフネ。

数千隻の艦隊を率いていたはずのドメルが、
いつのまにかヤマトと同じ土俵で戦う羽目になってしまっているなんて・・・
おまけに総統からの勅命があるのでさらに荷が増えている。
(第14話でミレーネルがヤマトの情報を持ち帰ったためです)

ここまでくると、すごくシナリオが練り込まれているなあって実感する。
(言葉は悪いけど、「ドメルを負けさせる」ための仕込みがうまいってこと)

思うに、これらのマイナス要因のうち、一つでも欠けていれば、
七色星団のイオン乱流に沈むのはヤマトの方だったんじゃないか・・・?。


ドメルさん、とてもたいへん。
なんだか、『手足を縛っておいて「跳べ」って強要されている』ような・・・

おっと、こんなことは、仕事を持って働いていれば
誰でも程度の差はあれ経験してることじゃないか・・・
なんだかドメルが一気に身近に感じてしまったよ。

でも我らが将軍ドメルはそんなことではメゲません。

招集された中にザルツ人の小隊が。しかもその名前が「442小隊」とは。
どこまで第二次大戦好きなんですかね出渕監督。
(分からない人は「442連隊」でググるか、wikiを参照)
ちなみに私が「442連隊」を知ったのは、望月三起也のマンガ「最前線」だったなぁ。
(トシが分かってしまうね)

ここでガミラス国歌の合唱が始まるんだけど
元ネタの映画は見たことがないので・・・


ドメラーズの艦橋部に「最高機密の試作兵器」が搭載される。もちろんアレですね。
いつもながら、タラン兄の声の良さにしびれる。
そして「小惑星鉱山用の特殊削岩弾」を爆装した重爆撃機もダロルド(戦闘空母)に搭載。
なるほどねえ、ドリルミサイルは「削岩弾」という解釈なんですね。

ヤマト作戦室では航路の検討。
島が初めて「七色星団」という単語を口にする。
旧作では「正式名称:七色混成発光星域」だったけど、2199では使わないみたいね。
七つの縮退星で構成される宇宙の難所。迂回するか突破するか。
沖田は迷わず突破を決断。

そしてドメルもまた、ヤマトの航路を予測する。

妻・エリーサと息子のホログラムを眺めるドメル。
沖田もまた、艦長室に飾った写真を見つめる。
映っているのは沖田と若い男女。
男性は息子。ガミラスとの戦いで既に戦死している。
女性は誰なんだろう。娘なのか、息子の嫁なのか。
これって旧作でも説明はなかったよね。
(でも、どちらにしても、もう生きてはいないような気がする。)

二人とも、奇しくも息子を亡くしているという共通点があるわけだ。
子に先立たれた親の哀しみはいかばかりだろう。

この名将同士の読みあいは、ドメルの勝ち。
まあ沖田はドメルが出てくるとは予想できないからね。

バレラスを出撃するドメル機動部隊。途中、「第二バレラス」を通過する。
映画館では分からなかったけど、家でBDを見返すと分かった。
第22話のラストに登場する巨大構造物がここでもう映ってたんだね。


七色星団に突入するヤマト。ワープアウトからいきなり大荒れの空域。
ここの描写が全く宇宙空間ぽくないんだけど、いいんです!

沖田もまた思案を巡らせる。「もし、あのときの指揮官だったら・・・」

先行する次元潜行艦のフラーケンから入電。「羊は迷いの森に入った」


ここに七色星団会戦の幕は切って落とされる。


バルグレイ(第一空母)が先行、発進する戦闘機デバッケ隊。
エースパイロットのゲットーもまた出撃する。

七色星団を突き進むヤマト。出撃待機のファルコン隊。
大工原さん、コクピットにそんな写真貼ってちゃダメだよ~。見え見えのフラグじゃん。
山本は置いていく、という加藤の判断。
なんだかんだ言っても彼女の腕を買ってるんだろうけど、
できるだけ戦闘には出したくないのかな。
でも状況によっては、たった一機で敵に立ち向かわなければならないわけで
いちばん死亡率が高いかも。篠原も傷が癒えていないようで出撃はなし。

そしてついにヤマトのレーダーがガミラス戦闘機隊を補足。
古代の「総員戦闘配置!」の号令とともにファルコン隊が全機発艦。
ここで流れる「元祖ヤマトのテーマ」がしびれるほどに格好いい!
もう鼻血が出るかと思った(出なかったけど)。

ファルコン編隊 →  デバッケ編隊 → 沖田 → ドメル
って画面が切り替わっていくんだけど、沖田もドメルもなんて格好いいんだ・・・
最後はドメルのアップで締め。七色星団はある意味ドメルが主役だからね。

いま、決戦の時は来た!

■第20話「七色の陽のもとに」

ガミラス偵察機がヤマトを発見、一方、ファルコン隊はデバッケ隊と交戦に入る
ここの描写はもう完全に20世紀の洋上戦だね。でもそれがいい。

ドメルは、第二次攻撃を発令。
ランベア(第二空母)から攻撃機スヌーカ隊発艦。バーガー君も出撃。

ドメル四天王はそれぞれ一艦隊を指揮できるくらいの階級のはずなのに
自ら操縦桿を握る。それくらいパイロットの練度に不安があるのかも。
(まあ普通に考えたら高齢者のパイロットはつらそうだし、
 少年兵じゃ、発艦はともかく着艦も覚束なかったりするかも)

そしてドメラーズの前に移動。「最高機密の試作兵器」がそのベールを脱ぐ!
って、皆様ご存じの「瞬間物質移送機」なんだけど、
2199では「物質転送システム」と改称され、旧作での「ワープ光線」も「転送波」へと。

その物質転送システムが発動し、攻撃機隊が一斉にヤマト直上へワープアウト。
ああ、この「ぽわああぁぁ~ん」ていう効果音、39年前と同じだ。
そして未だにトラウマなんだぁ。

パルスレーザーが一斉に対空防御。
主砲も副砲も動員して弾幕を張るが、被弾を免れない。

そこへ、満を持してα2発艦、玲ちゃん格好いいよ~。
攻撃機相手とは言え、単機でまさに獅子奮迅。
しかし多勢に無勢、レーダーとカタパルトを損傷。
さらには第三艦橋に被弾、波動防壁まで展開不能に。
(このあたりの攻撃目標の選定にもミレーネルの情報が使われてるって
 何かで読んだんだけど思い出せないんだよね・・・)

「まだ沈まれちゃ困る」バーガー君余裕の台詞を残して攻撃機隊は離脱。

ここで次元潜行艦が浮上する。艦内では442小隊が目標の最終確認。
雪とユリーシャを誤認しているんだが、このホログラムの雪(ユリーシャ)が美しい。
まさに「惚れるなよ、ノラン」だね。(←結果的に無駄だったけど)

コバンザメ発艦、ヤマトに取りつく。
このとき、なんでα2のレーダーに映らないんかな、って思ったけど
ヤマトのレーダーだって途中から光学モードに移行してたし
ファルコン隊も「有視界戦闘かよ」ってぼやいてたから
艦載機くらいのレーダーじゃ使い物にならないんだろうね。

442小隊、侵入成功。セキュリティがザルだけど、
エアロックを突破する描写を入れる尺も惜しいんだろうね。
しっかりヤマト艦内服まで用意して。


ドメルは次々に矢を放つ。
ダロルド(戦闘空母)より重爆撃機ガルントが出撃する。
発艦後、一瞬沈み込むのは甲板上の慣性制御(人工重力)のせいだと思うけど
これも旧作をしっかり再現。
操縦は古参兵。歯抜けの爺さんなんだけどいい味出してるよなあ。


レーダーをつぶされたヤマトでは、沖田が目視による監視を命令。
「最後に勝敗を決めるのは、人の力だ」
まさにヤマトは、乗組員が力を合わせることで今まで戦ってきたからね。
そして太田にイオン乱流の位置を確認させる沖田。

その沖田の言葉の直後、ガルントがワープアウト。
爺さん、歳はとっても腕は衰えてない。特殊削岩弾が見事に命中。波動砲封じに成功。
しかし、このガルントは山本に撃墜されてしまう。
この結末まで爺さんはわかってたのかなあ。

不気味に前進を始める削岩弾。第三艦橋でそれを見ている真田が具申する。
新見さん、出番です。下着をはだけて黄昏れてる場合じゃありません。

削岩弾命中による艦内混乱に乗じて雪を探す442小隊。
そこへ通りかかる星名くん、不審者と見抜く。
さすが藤堂長官の秘蔵っ子だと思ったら、あっさり撃たれちゃダメでしょう。
それを見て百合亜、失神。(「失神」って単語、すんごい久しぶりに使った気がする)
そしてこれがきっかけでユリーシャ覚醒へ。
(なんだかモニタの表示が、私が仕事で使ってる業務用ソフトの
 データバックアップ画面に似てるなあ・・・ってどうでもいいことを思う。)

そして、そこへ我らが森船務長登場。
そんなところで何してるんだ、ってツッコミも当然なんだけど
まあ善意に解釈すれば「総員戦闘配置」のアナウンスで
第一艦橋へ向かう途中だったんじゃないか・・・てやっぱ無理か(苦笑)。

旧作の雪さんでは想像できないような険しい表情を見せるんだけど
「ご無礼!」あっさり拉致されてしまう。

艦内の発砲をモニタリングしているんだね。ガミラス兵の侵入だと判明。
現場に駆けつける古代と篠原。

一方、ファルコン隊vsデバッケ隊の激しい空戦は続く。
大工原の旦那、散る。だからあんな写真を飾っちゃ(ry
そこへバルグレイ出現。小橋君、大工原の仇とばかりに突撃。

ここ、敵機発見の報にもバルグレイの艦長は全く動じてないんだよね。
ということは空戦に巻き込まれることは織り込み済みで突出してきたということか。
おそらく、新兵が多いのでその回収のために
少しでも戦闘空域の近くまで行こうとしていたのじゃないかな?

バルグレイまで込みで「囮」役を引き受けていたということなんだろう。
ホントにガミラスのオッサン軍人のみなさんは肝が据わりすぎてて困る。

しかし護衛艦のいない空母など射撃の的以外の何物でもない。
必死の対空防御もむなしくファルコン隊のミサイル攻撃に沈む。やっぱ旧式艦だから?
恨むならギムレーを恨んでくれ。

このとき小橋機が被弾するんだけど、
そのままバルグレイに突っ込んでしまうんじゃないかって思ったら
その前に爆散してしまった。
出渕監督は特攻描写が嫌いなんだろうね(私も嫌いです)。

加藤vsゲットー、エース同士の空戦が続く。腕はゲットーに一日の長があるか。
ファルコンがロックオンされるも、そこに母艦撃沈の報が。
敵の一瞬の動揺を見逃す加藤ではなかった。形勢は逆転、ゲットーも七色星団に散る。

この後の描写から見るに、
隊長機を失ったデバッケ隊はファルコン隊の敵では無かったみたいだね。
ほどなくファルコン隊は引き返してるし。

ヤマト艦内では激しい銃撃戦が続く。
ノラン君以外のメンバーはすべて戦死するも、雪の拉致は完了。コバンザメが離脱。
古代君、α1で出撃して必死の追撃も間に合わず。次元潜行艦は次元断層の彼方へ。

削岩弾内部では、拘束を解かれた新見さんが作業中。
民生品の転用とはいえ、「もともと武器じゃなかった」からって、
そんなに簡単に中へ入れるようにしておくなんて、ガミラス側もザルだよー。
(まあ旧作よりはちょっとはまともな理屈づけになってるけど)


ユリーシャ拉致完了の報を受け、ドメルは第三次攻撃を決断。
「削岩弾が爆発すればヤマトは沈む。しかし戦場に絶対はない」
ドメル自身も、削岩弾の信頼性をあまり当てにしてなかったんだろう。

シュデルグ(第三空母)より雷撃機ドルシーラ隊発艦。クライツェも出撃。
もう総力戦だね。ドメルは手持ちのカードをすべて切ってきた。

ヤマト周囲にワープアウトする雷撃機群。
(旧作の時にはこの効果音に震え上がって「もうやめてー」って思ったよなあ。)

無数の魚雷攻撃にさらされるヤマト。この構図は旧作そのまま。
しかし、2199では、ゼロが二機残ってる。
さらにはデバッケ隊を退けたファルコン隊もようやく戻り、迎撃に加わる。
このため、雷撃隊もヤマトにとどめを刺すことができずに終わってしまう。


「さらなる攻撃の要を認む」クライツェの上申に、
「天は自らの手でヤマトを沈めよというのか」「ならば天命に従うのみ」
ドメルは艦隊を押し出す。航空戦力を使い切った今、砲撃戦で決着をつけるしかない。

ヤマトでは艦載機の収容作業。未帰還12機。航空隊の約1/3を損失か。
思ったより減らなかったね。7割くらい撃墜されちゃうんじゃ無いかって思ってたけど。
まあ敵兵の練度に救われた、ってところか。

削岩弾内部では遅延信管の解除に成功、新見さんグッジョブ。
さらにアナライザーも頑張る。削岩弾の逆転が始まる。

ドメル艦隊、ヤマトの眼前に出現。ダロルド(戦闘空母)を先頭に一列縦隊で突進。
戦闘空母の甲板ターン、やったねえ。無くなるんじゃないかって思ってたけど
甲板ターンしない戦闘空母は戦闘空母じゃないよね。

ここで逆転した削岩弾がドメル艦隊へ向けて暴走。
沖田は一路イオン乱流へと進路を取る。

ここから始まる沖田無双。

「ヤマト渦中へ」に載って南部くんが大張り切り。
必殺の一撃に削岩弾が爆発、ダロルドが沈み、シュデルグも巻き込まれてしまう。

ランベアも主砲の直撃を受け、雲海に沈む。
バーガー君の悲痛な叫びが響く。「こんな結末、納得できるかよ!」
傾いた甲板から艦載機がずりずり落ちていくシーンがいい。いいんです!
爆発はしてないので、バーガー君、生存の目があるかなあ。
彼には何とか生き残って欲しいんだけど。

ここでランベアがどうして前面に出てきたのか、ちょっと疑問だったんだけど
ダロルドの爆発から逃れるために機動した結果、
ドメラーズよりも前に出てしまった、ってことでいいのかな。
(最初は、空母二隻はダロルドとドメラーズの後ろにいたんだよね)

ヤマトとドメラーズとの撃ち合いが続くが、突然ドメラーズの艦体が揺らぐ。
イオン乱流に巻き込まれたのだ。
照準もままならなくなり、ヤマトからのつるべ撃ちを受ける。
第15話ではヤマトの主砲をはじいていたけど、あれは前面だったからかな。
ドメラーズって前面の装甲だけ分厚いのかな? 艦体のあちこちに被弾し、操艦も困難に。

「オレは、誘い込まれたのか?」沖田の術中にはまったことを悟るドメル。
ここに至って、最後の突撃を決断する。
「これから先は私一人の戦いだ。全員離艦せよ」
しかし、誰も離艦しない。
「どうやら全員、命令違反で軍法会議送りのようですなぁ」
ハイデルン、ああハイデルン。
ここまで心酔できる上官を持った君は、軍人として幸福だったのだろうか。
ホントにガミラスのオッサン軍人のみなさんは肝が据わりすぎてる。

艦橋部を切り離し、一回転するアクロバットな機動を見せながらヤマトに接近。
第三艦橋にとりつき、沖田との対話シーンへ。
ここのやりとりはほぼ旧作と同じだけど、ドメルの背景が若干変わってる。

「我々を行かせてくれ」「それはできない」

旧作では「祖国(ガミラス)の命運を背負っているから」だったけど
2199では「死んでいった兵士たちが無駄死にになってしまうから」へと。
ガミラス本星の寿命が残り少ない、っていう
旧作の設定が(たぶん)無くなっているせいもあるんだろうけど
このへん、微妙に祖国に対する思いに差があるように思う。

(第15話での)ヤマト撃沈の絶好の機会をつぶされ、
いわれなき罪に問われ、十分な戦力も与えられず、
しかも対イスカンダルを見据えたデスラーの「余計な」命令に縛られ。
少なくとも、ここまでのガミラスはドメルの足を引っ張ることばかり。

しかし、それに対する不平不満は一切言わず、数々の不利な条件を抱えながらも、
ヤマトをここまで追い込んだドメルはやはり名将だろう。

いみじくも、映画を見た後にかみさんがぽつりと漏らした一言が核心を突いてる。
「ドメルって可哀想な人だったのね・・・」
(本人は、そう言われるのは不本意だろうけど・・・)

国家と組織の思惑に翻弄された悲劇の名将、ここに墜つ。


ドメルは自爆するも、第三艦橋は無事。
波動防壁が回復した、ということなんだけど、ここはかなり不満。

第三艦橋自体が残ったことはいいんだ。
自爆直後の艦内描写に、「ギリギリ間に合った」感がすんごい希薄。
もうちょっと緊迫した雰囲気を出してあげないと、ドメルが浮かばれないよ。


こんなに長くなるはずじゃなかったんだけどね。
後半2話は、「その2」で。


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