「裁判官の爆笑お言葉集」 [読書・ノンフィクション]
評価:★
面白そうなタイトルだと思って読んだのだが、看板に偽りありである。
「裁判官の」「お言葉集」ではあるが、「爆笑」とはほど遠い。
裁判官は判決を言い渡すだけでなく、それ以外にもさまざまな言葉を発している。
「説諭」とか「付言」とか、あるいは「閉廷後の言動」とか言う形で。
むしろそういうところにこそ、裁判官の本音や人間性が表れるというのは、わかる。
この本に収められた言葉も、そういう中から選ばれたものである。
それ自体は興味深いし、面白くもある。たまにクスリと笑わせてくれたり、
「へえー、裁判官ってこんな事も言うんだ」と思わせてくれる。
でも「爆笑」ではないんだな。
「爆笑」とある以上、爆笑させてくれることを期待してはいけないことはあるまい?
この本が「裁判官のホンネ」とか「裁判官の意外な一言」とかいうタイトルだったら
★3つでした。
でも、いかにも
「このタイトルなら売れるだろう」
「これくらいのインパクトのあるタイトルじゃないと目立たないからダメ」
的な、売る側の発想が見えてきそうでイヤです。だから★1つ。
でも、まんまとそれに乗せられて買ってしまった私でした。
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