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「宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 前章 -TAKE OFF-」感想・・・のようなもの その4 [アニメーション]

※ネタバレ全開です。未見の方はご注意ください。

■「デザリアム」とは?

「ヤマト2205 新たなる旅立ち」で登場する敵勢力「デザリアム」。
ネットではその正体についてあれこれ憶測が飛んでるみたいだけど、
ささやかながら私もそれに加わってみたい。

■旧作「新たなる旅立ち」における ”敵” は

旧作では「暗黒星団帝国」って自称されてた皆さん(笑)。
「新たなる旅立ち」と「ヤマトよ永遠に」の2作を通じて登場する。

首から下は機械のサイボーグという、ほとんどロボットのような体で、
「永遠に」でヤマトの前に姿を現した彼らの母星は、地球そっくり。
それもそのはず、「彼ら」は200年未来の地球だったのだ・・・

しかし「未来人」というのはヤマトを欺く欺瞞であり、
実は地球とは縁もゆかりのない異星人だった・・・
というのが「永遠に」の結末だったが。

■デザリアムは「未来の地球」なのか?

今回の「2205」では、今度こそ(笑) ”未来の地球” ではないか、
という説がネットを飛び交ってるみたいだ。
それは当然で、状況証拠はたくさんあるから。

デーダーがしばしば口にする「タイムライン」、「記録」、
そして「歴史」という言葉。
あたかも彼らがこの世界の辿る道を予め知っているかのような口ぶり。

グレート・プレアデス艦内に流れる地球のクラシック曲。
アナログレコードのことを知っているかのようなメルダーズの台詞。

 まあ、ちょっとあからさますぎるのが気にかかるけどね。

さらに言えば、「2202」終盤の展開の中にも。

時間断層から産み出される夥しい艦艇、AIによる戦闘指揮、
そして「銀河」のクルーが口にした、人体の機械化や人造兵士は
旧作の「暗黒」を彷彿させる。

「2205」は「2202」の途中から企画が始まっていたというから、
「2202」の終盤に次作の伏線を張っておくのは十分に可能だったろう。

 あれもこれも、観客をミスリードするための描写なのかも知れない。
 さんざん伏線を張っておいて、やっぱり旧作同様、
 「地球とは無関係でした」ってちゃぶ台を返す、って可能性もある。

とはいっても、今のところ「地球の未来」って可能性を
否定する根拠はないようだし、私もそちらのほうに一票を投じよう。

というわけで、以後はデザリアムが「未来の地球」と仮定してみて、
いろいろ考えたことを書いていってみる。

■疑問点

[1]どうやって過去へ来たのか?

これは二つの場合に分けられる。
 a:自らの意思で来た
 b:外的要因によって過去に飛ばされた

aならば、さらに次の疑問。
[1-a]過去へ来た理由は何か?

bならば、さらに次の可能性。
[b-1]人工的な要因(敵対勢力など)によって飛ばされた
[b-2]自然現象(時空の歪みに落ち込むなど)によって飛ばされた

[2]イスカンダルに固執するのはなぜか?

本編後に上映された「2205後章」の予告編では、
データーがこう言ってる。
「忌むべき星イスカンダル。その呪われし力は
 我らデザリアムによって管理されねばならぬ」

なんだかデザリアムは昔、イスカンダルに
ひどい目に遭わされたことがあるような口ぶり。

単にイスカンダルの持つ超科学全般とかが目的ではなく
何か特定の ”もの” を自分の管理下に置きたいようにもとれる。

[3]「デザリアム1000年の夢」とは何か?

そして個人的に一番気になるのが

[4]「2205世界」につながる未来なのか、そうでないのか。

まず、[4]について考えてみよう。
ここからいろいろ考察(妄想?)を広げていくと
[1]から[3]の答えも見つかるかも知れない。

■並行世界の未来

ネットの説には「時間断層を放棄しなかった地球の未来」
というものがある。
時間断層を潰すことが否決された並行世界から来た、というものだ。

 「2202」最終話で古代たちが見た ”世界樹” は
 あらゆる並行世界の可能性を示すもの。
 様々な可能性と時間軸をもった世界は無数に存在する。
 「なんでもありうる」ってテレサも言ってたし。

 「2202」25話でテレサが我々の三次元世界に出現したが、
 あれは無限の並行世界の中で、ヤマトを中心とした人の ”縁” が、
 最終局面でテレサの介入を可能とする状況をつくり出したから。
 彼女は ”世界樹” の中にその可能性を拓く世界を見出したからこそ、
 テレサはヤマトのクルーに呼びかけてきたのだろう。
 彼女はヤマトを選んだのではなく、世界を選んだのだ。

 ということは、テレサが出現することなく人型知的生命体が
 根絶されてしまった並行世界もまた存在したということだね。

■デザリアムの正体は

私も「デザリアムは並行世界から来た」という説を採りたい。

時間断層放棄を巡る国民投票の結果によって、「2202宇宙」は
可決された世界(これをY世界とする)と
否決された世界(これをD世界とする)に分岐した、と考えてる。

 古代たちが帰ってきて、時間断層を放棄した地球が
 再び軍拡の道を歩み出した、っての考えたくないなぁ。
 それは「2202」におけるヤマトの旅が
 結果的に何も実を結ばなかった、ってことだから。

並行世界説を採れば、Y世界の地球人が滅亡しても
D世界の地球には影響はないので、デザリアムの方々は
心置きなく(?)地球を攻撃できることになる。

■D世界と「1000年の夢」

古代たちが地球に帰ってこなかったD世界では
よりいっそうの軍拡が進み、ガトランティスへの恐怖から
それを超える武力を目指すようになる。

 「2202」で銀河の藤堂艦長が言ったように
 「恐怖を克服するには自らが恐怖なるしかない」

「2202」20話において、”ゼムリアの語り部” から
ガトランティスが滅びの方舟を目覚めさせたのは1000年前と判明する。
彼らはそこから1000年かけて強大な戦闘国家を創り上げ、
圧倒的な武力で地球圏へ侵攻してきた。

「1000年の夢」とは、ガトランティスの侵攻に脅えた地球が目指す姿。
すなわちガトランティスを越える武力を得ることではないのか?

■D世界の辿った歴史

ガミラスは星の寿命を迎え、居住できない星となる。
この世界ではデザリアムの侵攻はないので
爆発・消滅することはないだろうが
デスラーによる移民が進行すればガミラスは無人の星となる。

一方、地球はますます武力を増強、ガミラスとの力関係は逆転する。
そのうち、ボラー連邦に対抗できる武力も手にするだろう。
その力を持った地球は天の川銀河の征服に乗り出すかも知れない。

■イスカンダル(D世界の)の裁き?

並行するD世界からY世界へ、世界の壁・時間の壁さえも越えて
デザリアムを本星ごと ”追放” したのはイスカンダルではないのか?

かつて救いの手を伸ばした地球が、
武力による覇権国家へと変貌してしまったら・・・

「コスモリバースを与えたのは、こんな地球にするためではない!」
と ”お仕置き” をする。

とはいっても、いくら邪悪でも滅ぼすことはないだろうから
この宇宙に害を及ぼさないように、他の宇宙へ追い出したのではないか。

追放した先がたまたまY世界だった、てのはちょっと都合がよすぎるが
イスカンダルの方々が間違えたのかも知れないし
D世界と一番 ”近い位置” にあったのがY世界だったのかも知れない。
「悪い奴を送ったから後はよろしく」とばかりに
狙って放り込んだ、ってことはないと思いたいが・・・

デザリアムの ”追放” が何年後の未来なのかは分からない。
そのときのイスカンダル女王は次代、次々代のスターシャかも知れない。
まさか今上猊下だったりして・・・
でもイスカンダル人の寿命って不明だよね。
数百年単位で生きるのかも。

■デザリアムの目的

Y世界へとやってきたデザリアムの目的は、
まずはイスカンダルの持つ超科学力を我が物とすること。
もとのD世界へ帰るためか、それとも目標を変更して
このY世界で覇者となるためかは分からないが。

■デザリアムの本星=地球

この説を採ると、いろいろ都合がいい。

例えば、旧作「ヤマトよ永遠に」のように
デザリアムの母星に地球の遺跡があっても当たり前だし、
ヤマト一隻のために惑星一つでっち上げるという勤勉さ(笑)も必要ない。

その本星の内部に巨大要塞があっても、彼らの科学力で築いたのだろう。
もともと地球には地下都市が縦横無尽に建設されてたのだから
それを拡張・発展させていけばいい。

デザリアム・ハンマーを見れば、彼らには
マントルなどの惑星内部構造をいじれる技術がありそうだし。
おお、なんだか辻褄が合ってきたぞ(おいおい)。

■まとめ

最初に掲げた疑問への答えをまとめると、

[1]どうやって過去へ来たのか?
→外的要因(イスカンダル)によって過去に飛ばされた。

[2]イスカンダルに固執するのはなぜか?
→イスカンダルの超過学力を手に入れるため。
 そして (1)元の世界(D世界)に帰る or (2)Y世界で覇権を得る ため。

[3]「デザリアム1000年の夢」とは何か?
→1000年かけて超軍事国家へとなったガトランティスを目標に
 それを超える戦闘国家を目指すこと。

■古代の戦いは

デザリアムが、自分たちが帰ってこなかった世界(D世界)の
行く末だと知れば、古代はどう感じるだろう。

 地球が時間断層を放棄したのは、歴史的にも正しかったと知って
 自分たちの生還のために感じている責任は、
 少しは軽減されるのだろうか?
 まあ、そんな単純な思考にはならないとは思うが。

古代たちにとっては、なお一層のことデザリアムの存在は認められないし、
彼らとの戦いは負けられないものとなるだろう。

■ヤマト=滅びの方舟

旧作においては、地球に悪さを仕掛けた ”悪い異星人”(笑) は、
みなろくな末路を辿ってない。
ほとんどの星は滅亡してる(ガミラスも一度は滅亡してるし)。
指導者の死亡だけで済んでるのはボラーくらいか。

「2205」以降の物語でも、次々と現れる ”悪い異星人” が
”粛正” されていくのなら、ヤマトは結果として
”滅びの方舟” の役割を引き継いでしまったのではないか?
「悪しき進化を遂げた人型生命体を刈り取る」という役割を。

テレサには「2205」以後の未来の世界もまた見えていたはず。

「テレサに呼ばれた者は、あるべき未来のために、為すべきを為す」
テレサの導きは、いまだヤマトを捉えたままなのかも知れない・・・

■終わりに

・・・とまあいろいろ好き勝手なことを書いてきたけど
すべて憶測と妄想をこねくり回したものなので
当たってるとは限らない、というかたぶん外れてる。

「2205」を観れば、誰でも似たようなことは頭に浮かぶだろうから
当然ながら、制作陣はそんな素人の予想を超えた ”解” を
用意しているだろう。

とはいっても、ヤマトの新作についてあーだこーだと
妄想を膨らませることができるなんて、いい時代になったものだ。
願わくば、この幸せな時間が少しでも長く続くことを祈って。


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コトリーヌパパ

こんばんは。いつも楽しく拝見させて頂いています。
ヤマト2199が切っ掛けでヤマトワールドに戻ってきたオールドファンです。

章を追うごとに辛くなった2202とは異なり、2205の前編は楽しく鑑賞することが出来ました。
そして、2202では諦めていた作品への妄想欲が盛り返してきました。

デザリアムの目的等、私見を披露してもよろしいでしょうか?
by コトリーヌパパ (2021-11-10 19:23) 

mojo

コトリーヌパパさん、はじめまして。
コメント、ありがとうございます。


>ヤマト2199が切っ掛けで戻ってきたオールドファンです。

私もそうでした(^_^;)。


>章を追うごとに辛くなった2202とは異なり、
>2205の前編は楽しく鑑賞することが出来ました。

記事にも書きましたけど、
「さらば」のリメイクと「新たなる」のリメイクでは
”背負っているもの” が違いすぎますからね・・・。

「2205」では、制作陣も ”さらばの呪縛”(笑) から解放されて、
のびのびと作品作りをしているように思えます。


>2202では諦めていた作品への妄想欲が盛り返してきました。

ヤマトについて、予想や妄想を巡らせられるなんて、
いい時代になったものです。いやホント。


>デザリアムの目的等、私見を披露してもよろしいでしょうか?

このブログのコメント欄には、特に禁止事項はありません。というか
コメントを寄せてくれる人自体、そう多くはないのですけどね(笑)

過去には、厳しい内容のコメントが寄せられたことがあって、
その内容で凹んだこともありましたが(笑)、
節度を守っていただければ、基本的には何を書いてもOKです。

よろしくお願いします。

by mojo (2021-11-11 21:15) 

コトリーヌパパ

mojo様
ご快諾、ありがとうございます。

デザリアムとイスカンダルの関係ですが、予告にある敵方のセリフ「忌むべき星、イスカンダル」という言葉がとても気になりました。
よほど、イスカンダルに対して憎しみがあるものと思われます。

今迄の2199/2202の設定&映像情報から、デザリアムとは、かつての覇権主義をとっていた頃のイスカンダルに滅ぼされてしまった、とある「知的生命体」ではないか、という妄想に至りました。

彼らは、その母星を極太波動砲によって破壊されてしまい(2199の24話での猊下の回想シーンの様な)、命からがら星を脱出した知的生命体の末裔なのです。
まだ超光速航行を行えるだけの技術はなく、亜光速航行ができる宇宙船に乗って脱出したのですが、新天地を得るには、時間的な問題が生じます。そこで、彼らは、自分達の体のサイボーグ化することで解決したのです。或いは、頭部のみを切り離してコールドスリープによる交代勤務で長い航海に耐えたのかもしれません。

長い長い航海の末、彼らは独力で超光速航行を可能とする技術を取得します。これが、波動エンジンとは別系統の技術の由来です。
この長い航海の中、狭い宇宙船に閉じ込められたデザリアムの人々は、イスカンダル、イスカンダルに由来する文明圏、そして母星を持つ人々への憎しみを募らせます。

ようやくイスカンダルに復讐できるだけの実力を有するに至ったデザリアムは、イスカンダル、イスカンダルに由来する文明圏の偵察を開始します。

この偵察の手は、地球にも伸びました。イスカンダル型の次元波動エンジン技術を有する地峡は、イスカンダル文明圏に分類されたのです。地球を偵察するなかで、デザリアムの人々は、かつて自分達も持っていたのに、長い航海の中で失われてしまった「音楽」に再開します。逆探知されない程度に遠方からの偵察だったので、出会った音楽は「ノイズ混じり」になりますが、「それも味」なのです。
(それ、なんていうプロトカルチャーっていう突っ込みは無しで・・・)
この偵察の中で、デザリアムは「次元断層」の存在を知り、更なる国力増強の為に手に入れようとします。
しかし、地球の次元断層は消滅してしまった。では、どうすれば。
イスカンダルを手に入れれば、コスモリバースシステムを用いて次元断層を入手することが出来ます。これが、「イスカンダルの呪われし力をデザリアムが管理」しようとする動機となります。

なぜ、デザリアムは、イスカンダルを移動させたのでしょうか?
それは、イスカンダルをデザリアム本星の前に引き出して、全デザリアム人の前でイスカンダルを晒し者にしたかったのです。
いわば「市中引き回しの上、処刑」をやりたいのです。
イスカンダルが謝罪に応じて次元断層を引き渡せば最上ですが、
応じない場合でも、イスカンダルそのものを自分たちの眼前で破壊すれば、長年の恨みは多少は晴れるというもの。

デザリアムとイスカンダルの関係とは、「更生した元極道と、その極道に家族を殺されて復讐をしようとする人」との対決の構図となります。
これが「勝利も敗北もない残酷な真実」なのではないでしょうか。

長くなりすぎました。すみません。
イスカンダルから離れられない理由も考えたので、それは後日に致します。

by コトリーヌパパ (2021-11-11 23:24) 

mojo

コトリーヌパパさん、こんばんは。
なんとも長文の力作ですね。

>よほど、イスカンダルに対して憎しみがあるものと思われます。

私もそう思います。

>イスカンダルに滅ぼされてしまった、とある「知的生命体」
>命からがら星を脱出した知的生命体の末裔

大マゼラン銀河に覇権を確立したのなら、滅ぼされた星も数知れず。
その中には、生き延びた生命体もいたでしょうね。

>亜光速航行ができる宇宙船に乗って脱出した

ガミラスから侵略を受けたときの地球がまさにそのレベルでしたね。
イスカンダルからの波動エンジンの供与がなければ
亜光速宇宙船で脱出するしかなかったでしょう。
その際に体をサイボーグ化するというのもあり得る話でしょう。

>イスカンダル、イスカンダルに由来する文明圏の偵察を開始します。
>地球は、イスカンダル文明圏に分類されたのです。

地球からすれば、とばっちりですね(笑)。
ということは、イスカンダルへの復讐が済めば
いずれは地球へも侵攻してくるということですね・・・

>遠方からの偵察だったので、「ノイズ混じり」になりますが

なるほど。そういう解釈もできるのですねぇ。

>「次元断層」の存在を知り、更なる国力増強の為に手に入れようと
>コスモリバースシステムを用いて次元断層を入手することが出来ます。

地球が捨て去った次元断層をデザリアムが入手しようとしている。
この発想はありませんでした。

>いわば「市中引き回しの上、処刑」をやりたいのです。

江戸時代ですか!(笑)。

>「更生した元極道と、その極道に家族を殺されて復讐をしようとする人」

こういう風に表現されると、スターシャとユリーシャは
「(元)極道の女たち」になってしまうんですね(笑)。
前章で見せた、スターシャ猊下の悩ましげな表情は
自分たちの星の過去(ご先祖様)が仕出かした悪行を恥じている、
ってことかしら?

 なんだか往年の東映ヤクザ映画を思いだしてしまいました。
 すみません、これも世代ですかね・・・(笑)。

>これが「勝利も敗北もない残酷な真実」なのではないでしょうか。

たしかに、復讐を遂げても過去を変えることはできませんからね。
これが真相だったら、救いがないかも知れないですね・・・

>イスカンダルから離れられない理由も考えたので、それは後日に致します。

考えたら、ガミラス人がガミラス星から離れられない理由も
なんとなく仄めかされてはいますが、明確には描かれてはいませんよね。
映画館で上映されていた後章の予告編では
スターシャがそれに関することを明かすようなこともいってましたが。
ガミラス人の事情とイスカンダル人の事情は同じなのか異なるのか。
そのあたりも、後章の見所になるのだろうと思います。


後章のストーリーを想像するために私たちに与えられたピースは
いくつかありますけど、それをどう組み合わせ、どう解釈するか。

テレサの言葉ではありませんが、それこそ「なんでもありうる」わけで
自由に想像と妄想を広げられるのは、ファンの醍醐味だと思います。

とても興味深く読ませていただきました。
ありがとうございます。

by mojo (2021-11-12 18:23) 

コトリーヌパパ

mojo様
ご感想、ありがとうございます。
久しぶりの妄想で、ついつい長文になってしまいました。
それだけ、2205の物語に引き込まれてしまった、ということだと思います(笑)。

それでは、スターシャがイスカンダルから離れられない理由についての妄想です。

スターシャは、自らを「イスカンダルの守り人」と称しました。
守り人とは何でしょうか?私は、いわゆる「墓守」のイメージだと妄想しました。

覇権主義路線を走っていたイスカンダル人は、ある時を境に、自らの行いを反省し、自らを戒めます。では、どのような戒めたでしょう?

それは、肉体を持たない精神体である「光子体」への変換ではないでしょうか。そうです。亡くなった守兄さんが封じ込められた「例のアレ」です。
光子体状態であれば、物理的な実行力を発揮することはできませんので、事実上、何もできません。究極の反省の形です。
この光子体に移行することを「儀式」と呼ぶのだとしたら。

例の墓地みたいな場所の地下には、光子体となったイスカンダル人が安置されており、イスカンダルの王族とは、光子体のイスカンダル人達の維持・管理の役割を背負わされた「墓守」なのではないでしょうか。覇権主義が王族の責任とすれば、その贖罪の意味で王族自ら、面倒な役を引き受けたのではないかと妄想します。

生身のイスカンダル人の姿は、「器」のような異星人とコミュニケーションを図る為のツールと考えたら、どうでしょう。
ツールなので身体的な年齢は、光子体の年齢とは一致せずともOKです。猊下が、少年デスラーにささやいたのは「私も、本当の年齢は君と同じなの」という感じの告白だったら面白いかと。

また、生命体としての生殖行動は、光子体では不可で、生身でないと実行できないものと考えられます。
そうでないと光子体の兄さんでも子供が作れてしまいますので。

純粋なイスカンダル人は、器と光子体との移行を複数回実行できるのですが、地球人やガミラス人、地球人とイスカンダル人のハーフといった純イスカンダル人以外は、この移行回数が限られているとしたら。
 地球人とかガミラス人といった、イスカンダル人とは別の人種は、儀式の回数は一度だけで、光子体になったら元には戻れない(その制約は、未だ幼いユリーシャには知らされていない)。
 ハーフであるサーシャは、儀式の回数は複数回可能ですが、純イスカンダル人ほどは行えない。
ユリーシャが指した「サーシャ」は、火星で亡くなったサーシャ姉様ではなくて、猊下と守兄さんの愛娘のサーシャなのです。
 母親のスターシャから生身で産まれましたが、すぐに光子体に移行して、その状態で必要な教育を受けているものと思われます。
なにより、あの場所には生身の赤ん坊を育てられる経験者がいませんので、手のかからない光子体の方が何かと都合がよい側面もあります(子育てに切羽詰まる猊下も見てみたい気もします)。

そして、なぜスターシャはイスカンダルを離れられないのか。
光子体の維持には、生身のイスカンダル人の生き血のような何かが必要だから、というのはクローン体でも良いのでNG。

やはり、王族としての矜持、責任感といったところに落ち着くのではないでしょうか。未だ生きている光子体のイスカンダル人達を放置して、王族の自分達だけが星を離れることを許さない、といった心情だと思いたいです。

ガミラス人とイスカンダル人の関係についても妄想してまして、こちらは、また日を改めて投稿いたします。

それでは。

by コトリーヌパパ (2021-11-12 23:25) 

コトリーヌパパ

mojo様

連投で、すみません。
ガミラスとイスカンダルの関係ですが、やはり「青い血の秘密」が気になります。
2199での真田さん指摘「ガミラスは、亜空間ゲートの管理人」をヒントにして、以下の通り妄想しました。

覇権主義時代のイスカンダルは、イスカンダル或いはアケーリアスが作り上げた亜空間ゲートを最大限に利用したはずです。
ゲートは適切な維持・管理が必要で、それを、サレザー恒星系から長期間離れられない体(=遠くに逃げられない)に改造した双子星の隣人のガミラス人(=前期ガミラス人)に行わせた、というものです(改造の結果が、青い血になります)。

覇権主義を排した後、前期ガミラス人はゲートの維持・管理業務から解放されたのですが、このゲートを利用して拡張主義に乗り出したのが後にガミラス人になり、
イスカンダルの首輪から逃れようと、他の恒星系を探しに放浪の旅に出た人たちがガルマン人になった、という感じに妄想しました。


>いずれは地球へも侵攻してくるということですね・・・
そうなってしまいますね・・・
旧作の「永遠に」につながる形になるのでしょうか。
デザリアムハンマーの攻撃を受けた地球の地殻が不安定化し、第二の地球を探しに行くヤマトⅢにつながっていくとか。
でも、第二の地球探しは火星をもう一度テラフォーミングしたり、ビーメラ4があったりして、選択肢が複数あるのでドラマになり辛いですね。

頂いたコメントを拝見して改めて考えるに、ガミラスの攻撃を受けた時にイスカンダルの助けがなかったら地球人がデザリアム人と同じ境遇になっていたことになります(=イズモ計画)。
妄想が妄想を呼び、訳の分からない展開に・・・
だいぶ、混乱してきたので、ひとまずはこの辺で。

それでは。


by コトリーヌパパ (2021-11-13 17:13) 

mojo

コトリーヌパパさん、こんばんは。

いやあ、スゴい分量ですね。

>いわゆる「墓守」のイメージ
>肉体を持たない精神体である「光子体」への変換
>この光子体に移行することを「儀式」と呼ぶのだとしたら。
>地下には、光子体となったイスカンダル人が安置されて

この説だと、なかなか荘厳な雰囲気になりますね。
ということは、王宮の地下にはあの「光子体」を収めたカプセルが
数万だか数億だかわかりませんが、並べてあるのでしょうか。

>生身のイスカンダル人の姿は、「器」
>ツールなので身体的な年齢は、光子体の年齢とは一致せずともOK
>デスラーにささやいたのは「私も、本当の年齢は君と同じなの」
>生命体としての生殖行動は、光子体では不可

ふと思ったのですけど、「器」はいつどこで ”つくられる” のでしょう。
生殖行動の結果 ”生まれた” ものを生涯使い続けるのでしょうか。
「光子体」になっている間は冷凍保存(笑)されてるのでしょうけど。

それとも、肉体として生まれたものとは別に ”つくられる” のか。
まあクローン体でもいいのでしょうけど。
それなら、その気になればイスカンダル人はいつまでも
”若い姿” でいられる、あるいは
自分の好きな年齢のときのままでいられるわけで、
これもなかなか面白いですね。

複数の「器」の間を ”渡り歩く” ことができたらすごいですね。
男になったり女になったり子どもになったり老人になったり。

 「器」が何かの事故などで失われても、「光子体」が残っていたら
 イスカンダル人は ”蘇る” ことができますよね・・・

そもそも、「器」や「光子体」には寿命があるのでしょうか。
もしも寿命がない、あるいはひじょうに長命ならば
地下に安置されている「光子体」から、また現世に ”復活” できたりして。

このへんも妄想の余地がありそうです。

>純イスカンダル人以外は、この移行回数が限られているとしたら。

これだと、スターシャの言葉の意味が説明できますね。
ユリーシャに「幼いあなたはまだ知らない」という台詞の意味も。

>ユリーシャが指した「サーシャ」は、
>猊下と守兄さんの愛娘のサーシャなのです。

私もそう思います。そうでないと面白くありませんよね(笑)。

>あの場所には生身の赤ん坊を育てられる経験者がいません

メルダだって(たぶん)独身で、子育ての経験など
(たぶん)無いのでしょうから、手伝えませんよね(^_^;)。

>子育てに切羽詰まる猊下も見てみたい気もします。

これは私も見てみたい(爆)。

>王族としての矜持、責任感といったところに落ち着く

矜持と責任感は人一倍、いや百倍くらい持っていそうですからね、猊下は。


なかなか考えさせられる ”妄想” でした。
「ガミラス人とイスカンダル人の関係について」のお返事はまた後日に。
ありがとうございました。

by mojo (2021-11-15 01:45) 

mojo

コトリーヌパパさん、こんばんは。


>サレザー恒星系から長期間離れられない体に改造した双子星の隣人

ガミラスの青い血・青い肌はイスカンダルの改造によるもの。
しかも逃げられない枷までつけて。
2205前章でも、スターシャの台詞を聞くと
ガミラスの青い血の秘密を知っていそうでしたからね。
この可能性は充分にありそうに思います。


>イスカンダルの首輪から逃れようと、他の恒星系を探しに
>放浪の旅に出た人たちがガルマン人になった

イスカンダルの首輪を逃れたら、ボラーの首輪をつけられた、
というわけですね。一難去ってまた一難(笑)。

前章でのデスラーの台詞とは整合しませんが
なにぶん大昔の話ですから、推測も多分に入ってると考えれば
矛盾はしませんね。


>デザリアムハンマーの攻撃を受けた地球の地殻が不安定化し、

「2205」の続きが「永遠に」のリメイクになるのかは分かりませんが
もしデザリアムの地球侵攻が描かれるのなら
デザリアムハンマーの出番でしょう(笑)。

ただ、デザリアムハンマーは即効性(笑)ですからね。
「2205」の中では、飛来からガミラス消滅まで10分少々。
(実際はもう少し時間がかかったのでしょうけど、せいぜい数日くらいかと)

ヤマトの反撃を許し、デザリアムとの決着をつけるまでの
時間の猶予をつくり出すには、なにか追加の要素が必要な気がします。


>第二の地球を探しに行くヤマトⅢにつながっていくとか。

「ヤマトIII」のリメイクはどうでしょうかね。
「永遠に」まではともかく、(もしリメイクが続くとしても)それ以降は
ほとんどオリジナルストーリーになるんじゃないかなって思ってます。
根拠は全くありませんが(^_^;)。

いっそのこと「完結編」や「復活編」とくっつけて、
太陽系自体が消滅し、地球を脱出した大移民船団が
敵勢力に追われながら宇宙を放浪する話か何かにしてしまうとか。
なんだかどこぞの海外ドラマみたいになりそうですが(笑)。


ありがとうございました。
また、よろしくお願いします。

by mojo (2021-11-16 01:37) 

コトリーヌパパ

mojo様

コメントバック、ありがとうございます。
気が付かない部分に気が付いたり(光子体の寿命とか)して、また「妄想」が楽しくなりそうです。

そういえば、2199の何話かは忘れてしまったのですが、ユリーシアが「言葉ではなく、その行動で」意思を示せ的な発言をしていた記憶があります。(波動砲の使用に関してだったか)
過去の行為への反省を言葉ではなく、その行動(光子体への移行)で示したイスカンダル人ならではの言葉、というわけはないですね。

来年の2月まで、引き続き妄想を考えてみたいと思います。

それでは。


by コトリーヌパパ (2021-11-16 20:12) 

mojo

コトリーヌパパさん、こんばんは。

>また「妄想」が楽しくなりそうです。

ヤマトのリメイクが観られて、その続きについて
ああだこうだと妄想の翼を広げることができる。
2012年以降、そんな時代が続いています。とても幸せなことです。
こういう時間が少しでも長く続くことを願っています。

>「言葉ではなく、その行動で」意思を示せ的な発言をしていた
>反省を言葉ではなく、その行動(光子体への移行)で示した
>イスカンダル人ならではの言葉、というわけはないですね。

いやあ、分かりませんよ。
イスカンダル人が、どんな過去や秘密を抱えているのかは
現時点では、まだ全く分からないんですから。

「2199」制作時にはそのような背景設定は無かったかも知れませんが
「2205」製作にあたって、制作陣は当然のことながら
過去のリメイクシリーズはすべて確認してるはずなので
上の台詞も含めて矛盾がないような設定を考えたと思います。

 旧作では、前作で ”あったこと” が ”なかったこと” にされたり
 後付け設定が積み重なったりと、けっこう場当たり的でしたけど(笑)
 リメイクシリーズは、かなり過去作の流れを
 きっちりとフォローしてると思います。

 デスラーとガミラスの設定だけは後付け感が否めませんが(笑)、
 これはシリーズを続行するためには必要なことだったと思います。

ですから、「2205」で新たに設定を付加されたことで
結果的にコトリーヌパパさんの ”妄想” が実は当たってた、
ってことになる可能性だって充分ありそうに思います。


来年2月に「2205 後章」が公開されて ”正解” が明らかになるまでは
どんな妄想だって自由です。
私はデザリアムの正体ばかりに目がいってましたが
それ以外にもたくさん ”妄想ポイント” があったことを
コトリーヌパパさんから教えてもらいました。

ありがとうございました。
また、よろしくお願いします。

by mojo (2021-11-18 01:50) 

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