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神の気まぐれ珈琲店 [読書・ファンタジー]


神の気まぐれ珈琲店 (二見サラ文庫)

神の気まぐれ珈琲店 (二見サラ文庫)

  • 出版社/メーカー: 二見書房
  • 発売日: 2018/07/11
  • メディア: 文庫
評価:★★☆

タイトルだけ見ると、いったいどんな話なのか
見当もつかないかもしれないが
そのものズバリ、神様が経営する喫茶店の話である(おいおい)。

まあ日本には八百万の神様がいるわけで、
その中にはコーヒーが好きな神様もいるかも知れないし、
ならば喫茶店を営業してみようという神様がいてもいいではないか。

というわけで、3人の神様が経営するコーヒー店の話だ。
もちろん客の前では、”彼ら” は人間の姿をしている。
スタイル抜群で爽やかな雰囲気の ”青葉”、
格闘家と見紛うマッチョな ”大河”、
人形のような美貌ながら冷ややかな迫力を持つ ”翡翠”、
しかもみなそろって長身でイケメンとくる。

それに加えて、本職(笑)も忘れない。
客の願いはきちんと叶えてくれるという
霊験あらたかなコーヒー店なのだ。


「エデンのタルトタタン」
25歳を迎えるも、さっぱり結婚の当てがないOL・杏沙(あずさ)。
たまたま入った神様の珈琲店で、半信半疑ながら
”縁結び” をお願いしたところ、杏沙が出くわす男性が次から次へと
彼女に結婚を申し込み始めるという謎の事態が勃発してしまう・・・
ラストの着地点は早めに予想がつくけど、楽しいラブコメ。

「ホットケーキで地獄巡り」
家を空けがちな母と二人暮らしをしている尊(たかし)。
彼の望みは、就職すること。正社員になって安定した収入を得ること。
しかし仕事の種類は問わないと言いながら、けっこうえり好みが(笑)。
そこで、3人の神様は尊にいろいろな仕事を体験させてみるのだが・・・
ラストには、ちょっとミステリ的な仕掛けもある。

「黄昏ビスコッティ」
神様の喫茶店に茶トラの猫・コウメが現れる。
その猫を追ってきたのは園沢修介という初老の男性。
コウメは修介の兄・銀二の飼い猫だったが、
錦二が病気で他界してしまい、修介が飼うことになった。
コウメもまた癌に冒されていて、余命幾ばくもない。
しかしコウメは、毎日夕刻になると家を抜け出してしまう。
どうやら、何かを探しているらしいのだが・・・
よく「子どもと動物には勝てない」とはいうけれど、本作もそれ。

nice!(3)  コメント(3) 
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コメント 3

mojo

鉄腕原子さん、こんばんは。
nice! ありがとうございます。

by mojo (2020-05-28 01:52) 

mojo

@ミックさん、こんばんは。
nice! ありがとうございます。

by mojo (2020-05-28 01:53) 

mojo

サイトーさん、こんばんは。
nice! ありがとうございます。

by mojo (2020-05-28 01:53) 

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