SSブログ

幻夢の聖域 [読書・ファンタジー]


幻夢の聖域 (創元推理文庫)

幻夢の聖域 (創元推理文庫)

  • 作者: 羽角 曜
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2017/08/12
  • メディア: 文庫
評価:★★★

峠の宿で働く若者ハープラギスの前に現れたのは
桃紅色の鳥とともに旅をする薬師見習いの少女、ミリナ。

ミリナの一族は代々、悪夢を見たことをきっかけに
衰弱死や狂死を遂げており、
彼女の父はミリナが4歳の時に死んでいた。

「自分の一族は死神に狙われている」と考えた彼女は、
死に神を追い払える強力な幻魔法師を探していた。

孤児だったハープラギスは、小さな村の施設で
ネラという女性に面倒を見てもらいながら育った。
しかし彼女は、ある晩に村人たちに連れ去られ、
それ以来行方知れずになってしまっていた。

ミリナが持っていた、父の形見の金貨。
それをみたハープラギスは驚く。そこに刻まれた紋章は、
ネラが持っていた本に載っていたものと同じだったのだ。

その金貨は、遠い昔に消えた王国エディムーンのものだという。
ハープラギスはミリナの旅に同行することを決めた。

ミリナは死神を払う幻魔法師を、
ハープラギスはネラの消息を求めて・・・


二人の旅と並行して、エディムーンの滅びの物語も語られていく。
二つの物語はやがて一つになり、ネラの行方と正体、そして
死神の正体もまた明らかになっていく。


第1回創元ファンタジイ新人賞で、特別賞をもらった作者の第2作。
受賞した「影王の都」とは、”ゆる~いつながり” をもっていて、
終盤になると「影王-」に登場してた人物が二人出てくる。

ストーリー的には独立しているので、前作を未読でも問題ないが
「影王-」を読んでおいた方が、終盤の展開がよりわかりやすくなるかな。
このあたりは「影王-」の ”あの二人” の後日談的な意味もあるので、
できれば前作を読んでから本作にかかることをオススメする。

nice!(3)  コメント(3) 
共通テーマ:

nice! 3

コメント 3

mojo

鉄腕原子さん、こんばんは。
nice! ありがとうございます。

by mojo (2019-07-19 21:16) 

mojo

@ミックさん、こんばんは。
nice! ありがとうございます。

by mojo (2019-07-19 21:16) 

mojo

xml_xslさん、こんばんは。
nice! ありがとうございます。

by mojo (2019-07-19 21:17) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント